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Television

テレヴィジョン (Television) は、1973年にニューヨークにて結成されたアメリカ合衆国のパンク・ロック/ニュー・ウェイヴバンド。1970年代、アメリカのロック・シーンを席巻したニューヨーク・パンクムーブメントにおいて独自の光彩を放った。トム・ヴァーレインが書き下ろす文学的な色彩の濃い歌詞や、バンドが奏でる濃密なテンションの演奏などは、今日においても変わらぬ高い評価を受け続けている。

1972年、高校時代からの友人だったヴァーレイン、ビリー、ヘルの3人でニューヨークにてネオン・ボーイズというバンドを結成するも翌年に解散。直後、ヴァーレイン、ビリー、ヘルの3人にロイドを加えてテレヴィジョンを結成。1974年3月2日、テレヴィジョン名義でのライブ活動を開始させるが、1975年4月にヘルが脱退。後任ベーシストとして元ブロンディのフレッドが加入する。以降、ライブを中心に活動を継続し、その後のライブでの定番曲になる「リトル・ジョニー・ジュエル」や「マーキー・ムーン」などを作り上げていった。そして、当時のニューヨーク・パンクの潮流のなかでも、他のパンク・ロックバンドと異なる、独自のスタイルを築き上げていく。

1975年、ニューヨークに滞在中のブライアン・イーノが、何曲かをデモ・レコーディング。このときの音源は、のちにブートレグとして流出した。

1976年、エレクトラ・レコードとのメジャーデビュー契約を結ぶ。かねてよりヴァーレインは、ドアーズが所属していたエレクトラと契約したい、と公言していた。1977年2月、1stアルバム『マーキー・ムーン』を発表。結成からやがて3年、ライブでの評価も高かった彼らが、満を持して発表したデビューアルバムは、アメリカ国内のみならずヨーロッパにおいても、音楽誌や評論家たちに絶賛をもって迎えられた。ジャケット写真はロバート・メイプルソープ。

1978年4月、2ndアルバム『アドヴェンチャー』を発表。前作『マーキー・ムーン』に比べてやや地味な作風と映ったか、評論家たちからは酷評された。同年8月、ニューヨークで行われた6日間のライブで、「モビー・グレープのように満月の夜に解散したかった」とヴァーレインが発言、そのままバンドは解散する(後のインタビューでヴァーレイン本人は「そんなこと言っていない」と発言を否定している)。

1992年、14年ぶりに再結成され、オリジナルアルバムとしては3作目の『テレヴィジョン』を発表。同時に再結成ライブも行なった。1993年、再び活動を休止するも、2001年に再々結成。

2007年6月16日、ギターのリチャード・ロイドが脱退。その後テレヴィジョンは、ヴァーレインのソロに参加していたジミーをメンバーに迎えて活動を継続中

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