JUERGEN TELLER×CINDY SHERMAN×MARC JACOBS
新しい本のご紹介!!!
JUERGEN TELLER
CINDY SHERMAN
MARC JACOBS
シンディ・シャーマン;アメリカ出身の写真家、映画監督。
セルフポートレイトのシリーズで名を馳せる、現代アメリカで最も有名な写真家の一人。
日本では同じくセルフポートレイトを制作している写真家、美術家の森村泰昌と比べられることが多く、森村本人も著書で自分との比較研究を論じている。
ユルゲン・テラー;ドイツ出身のファッション写真家。数多くのブランドを手がけている。
マーク・ジェイコブス;アメリカ出身のファッションデザイナー。ブランドには「マーク・ジェイコブス」とセカンドライン「マーク・バイ・マークジェイコブス」がある。
表紙でわかる通り、シャーマンとテラーがマーク・ジェイコブスの服を着てセルフで撮っている、というだけのいたってシンプルな写真集(メンツを考えれば恐ろしく豪華なのだが)。
全ての写真が白バックにストロボをきつくあてて撮影している。
ジェイコブスの柔らかで暖かみのある服が、二人の悪趣味かつハイセンスな変装と表情とポーズで、コレクションや店先のそれとはひと味違って感じられる。
二人が演じているのは家族のように見えるが、どこか崩壊した要素を含んでいるようで、そのズレが小気味好いリズムを写真に与えている。
シャーマンの最新作としては未だ知らない人も多い本作、まだ見ていない人は是非。暫く人間になっていなかったシャーマンが、また女優に返り咲いた姿はそれだけで貴重。